彼女持ちノンケと残業後の車内で...ノンケのプライドが溶ける瞬間
決算期だけ毎晩残業が重なる、同じフロアの営業サトシ。彼女と同棲していて、社内では誰もがノンケだと思っている同い年の男だった。8月の締めの夜、川沿いの土手に停めた車の中で、彼女とうまくいかないから一回だけ手伝ってくれと頼まれる。会社では隠していた29歳のゲイの経理が、5年たった今も忘れられない車内の出来事を書いた、残業後の同僚との体験談。
5年前のことを書きます。いまだにたまに思い出してしまうので・・・
当時29歳、埼玉の中堅メーカーで経理をしてました。ゲイですが、会社では誰にも言ってません。
同じフロアの営業に、サトシという同い年の男がいました。大阪出身で、大学までラグビーをやっていて、肩幅がとにかく広い。
日焼けしてて、夏はワイシャツの背中がいつも汗で張りついてました。彼女と同棲してるのは社内で有名でした。
部署は違いますが、決算期だけは毎晩一緒に残ることになります。経費の差し戻しでよく揉めてました笑
領収書の日付が違う、宛名が違う、と私が戻すたびに、サトシが細かすぎるやろと言いに来る。で、21時を過ぎるとなぜか私の分までカップ麺を買ってきて、給湯室で並んで食べる。そういう関係でした。
正直に書くと、私はたぶんサトシのことが少し好きでした。でも彼女持ちのノンケなので、何も期待はしていなかったです。
その年の8月、四半期の締めの日。終わったのは22時過ぎでした。
駐車場に行ったら、サトシが私の車にもたれて待ってました。おつかれ、ちょっと付き合えよ、と。
サトシの車に乗りました。コンビニに寄って、サトシはノンアルの缶、私は缶コーヒー。運転あるからな、と言ってました。
で、川沿いの、夜は誰も来ない土手の駐車スペースに停めました。エアコンをつけても、車の中はすぐむっとしてました。
しばらくは仕事の愚痴です。課長の文句とか、差し戻しの件とか。
急に会話が止まって、サトシがこっちを見てきました。
「お前さ、男に興味あるやろ?」
心臓が止まるかと思いました。否定しようとして、声が出ませんでした。
サトシは前を向いたまま、ぽつぽつ話し始めました。最近彼女とうまくいってない、してもイけない、自分でもなんでか分からん、と。ゲイのほうが男のツボ分かってるって聞いたことある、一回だけ手伝ってくれ、俺はノンケやけどな、と。
最後の一言、言い訳だなと思いました・・・でもそれを言う勇気はなかった。
なんで分かったのか聞いたら、給湯室でお前ずっと俺の腕見とるやん、と言われました。顔から火が出そうでした。
本当にいいの、と聞いたら、ええから、黙ってやってくれ、とベルトを外し始めました。
ここからは正直に書きます。
もう半分勃ってた。ズボンとパンツを下ろしたら、でかい。18はあったと思う。
先っぽがもう濡れてて、車の中に汗と、あいつの匂いがこもった。
助手席を少し倒して、体をそっちに向けた。太ももに手を置いたら、熱かった。
握ったら、サトシが短く息をはいた。
ずっと想像してたやり方で、ゆっくりやった。根元から先までを手で包んで上下、先っぽは親指で円をかくみたいに。握る強さを変えて、裏のスジをこする。
サトシの太ももがびくびくしてた。うまいなお前、と小さい声で言われて、それだけで頭がおかしくなりそうだった。
で、手だけじゃがまんできなくなった。
おい、と言われたけど、止めてはこなかった。そのまま口に入れた。しょっぱかった。
舌を裏にあてながら頭を上下させてたら、サトシの手が頭にのってきた。押さえつけるってほどじゃない。でも離す気もない手だった。
彼女よりええ、とかそういうことを途中で言ってたと思う。よく覚えてない。
出るぞ、と言われて、そのまま口の中に出された。量が多くて、むせそうになりながら飲んだ。
サトシはシートにもたれて、しばらく肩で息をしてた。
それから、サンキュ、とだけ言って、ティッシュで拭いてズボンを上げて、エンジンをかけた。
帰りの車の中は、ずっとラジオでした。野球の延長戦をやってたのを覚えてます。サトシは阪神の話をしていて、私は相づちを打つだけでした。
会社の駐車場で降りるとき、サトシは、また明日な、と普通に言いました。
次の日も普通でした。その次の日も。経費の差し戻しでまた揉めました。
カップ麺もまた買ってきてくれました。
それっきり、2人で残業後に寄り道することはありませんでした。サトシは翌年その彼女と結婚して、今は子どももいるそうです。結婚式の二次会には私も呼ばれました。
私は今も同じ会社にいます。
作中の用語・隠語の意味は ゲイ用語辞典 で解説しています。