ノンケ羞恥調教~1週間でマゾ奴隷落ちした俺の話~第5話
最終日。服を返され、15万円の封筒を差し出された。あとは着替えて帰るだけ——なのに俺の手は、服に伸びなかった。「……帰りたくない」。口から零れたのは、そんな言葉だった。完結編。
7日目。最終日。
結局、まともに眠れたのは明け方の1、2時間だけだった。
重い頭を起こすと、ジュンさんのベッドに俺ひとりが残されていた。隣は空で、シーツにまだ体温が残っている。キッチンからコーヒーの匂いがした。
俺はベッドの上に座って、自分の体を見下ろした。
首輪。2日目の朝から6日間つけっぱなしだった革の首輪は、すっかり肌に馴染んでいる。最初は「飼われている動物みたい」と思った。今は——外す方が不安だった。
全身に、この1週間の痕跡が残っている。
乳首は何度も摘まれて、少しだけ膨らんでいるように見える。腹には精液を何度もぶちまけられた跡。太ももの内側には、ジュンさんの指の跡が薄くあざになっている。
そして穴。
プラグを入れていなくても、もう完全には閉じなくなっていた。少しだけ開いたまま、呼吸するように微かに開閉する。
朝食のテーブルで、ジュンさんが封筒を出した。
白い封筒。中に、1万円札が15枚。
「約束の15万円だ。今日1日過ごし切ったら、帰りに渡す」
「……はい」
「今日は最後だから、特別なことはしない。普通に過ごして、夕方になったら服を返して、帰ってもらう」
「……普通に?」
「そうだ。お前はよくやったよ。7日間、逃げなかった。立派だ」
ジュンさんが穏やかに笑った。
俺はコーヒーを飲みながら、何も言えなかった。
最終日の午前中は、本当に何もなかった。
ジュンさんはパソコンで仕事をして、俺はソファでテレビを見た。首輪をつけた全裸で。
初日と同じ光景。でも、全く違う意味を持っていた。
初日は恐怖と屈辱で体が強張っていた。今は——リラックスしている。ジュンさんの隣で、裸で、首輪をつけて、ソファに座っていることが、もう日常になっていた。
時計を見た。午後1時。
あと数時間で、終わる。
服を返してもらって、首輪を外して、15万円を受け取って、このマンションを出る。
電車に乗って、自分のアパートに帰る。
明日からは、また居酒屋でバイトだ。
普通の生活。普通の男の生活。
それでいいはずだ。1週間前の俺は、それだけを望んでいた。
なのに——
胸の奥が、ざわざわする。
午後3時。
ジュンさんが立ち上がった。
「そろそろ準備するか。服、出してくるぞ」
「……はい」
ジュンさんがクローゼットの鍵を開けて、俺のリュックと服を取り出した。
Tシャツ。ジーンズ。ボクサーパンツ。靴下。6日前、この部屋に来た日に着ていたものだ。
ソファの上に並べられた服を見て——
動けなかった。
服を見ているのに、手が伸びない。
「どうした。着ろよ」
「……」
「ショウ?」
体が震えていた。
何で。何で手が伸びないんだ。服を着て、帰るだけだ。15万円もらって、終わり。
なのに——
「ジュンさん」
「ん?」
「……最後に、1回だけ」
「何だ?」
「……入れてほしい」
口が勝手に動いていた。
「最後に、1回だけでいいから——ジュンさんのを——中に——」
ジュンさんが、俺の顔を見た。
俺は泣いていた。いつの間にか涙が溢れていて、止められなかった。
「金のためだから——15万のために我慢してただけだから——最後に1回だけ——」
「嘘つけ」
ジュンさんが、静かに言った。
「お前、金のためじゃないだろ。もう、とっくに」
「……っ」
「正直に言ってみろ。本当は、どうしたい?」
俺はソファの上に座ったまま、裸で、首輪をつけたまま、ぼろぼろ泣いていた。
「……帰りたくない」
声が震えた。
「ここにいたい。ジュンさんの隣にいたい。毎日——毎日ジュンさんに犯されたい。穴が、ジュンさんのちんぽじゃないと満足できなくなった。プラグじゃダメなんだ。ジュンさんのじゃないと——」
言葉がぐちゃぐちゃになった。涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになっているのに、止められない。
「金なんていらない——15万なんてどうでもいい——俺の体、全部ジュンさんのものにしてくれ——」
ジュンさんが、俺の前に膝をついた。
大きな手が、俺の顔を包んだ。涙を親指で拭いながら。
「よく言えたな」
「だって——こんなの——男に——おかしいだろ——俺、女が好きだったのに——」
「おかしくなんかない」
ジュンさんが俺を抱きしめた。
分厚い胸板に顔を埋めた。男の匂い。この1週間でこびりついた、汗と石鹸と皮膚の匂い。
「帰りたくないなら、帰らなくていい」
「……」
「明日も、明後日も、ここにいろ。ずっと」
最後のセックスは、今までのどれとも違った。
ベッドの上で向かい合って、俺がジュンさんに跨った。
生で。ゴムなしで。
自分から穴にちんぽを入れて、自分で腰を動かした。
「あっ……あっ……ジュンさん……奥……当たって……」
「好きに動け。お前のペースでいい」
前立腺に亀頭が当たる角度を、もう完璧に覚えていた。自分の体重で深く沈み込みながら、腰を前後に揺すって、一番気持ちいい場所を擦り続ける。
ジュンさんの両手が俺の腰を支えて、乳首を親指で転がした。
「あぁっ——乳首——同時は——やべ——」
「お前の乳首、すげぇ感度上がったな。最初は何も感じなかったのに」
「ジュンさんが、毎日いじるから……」
ジュンさんが体を起こして、俺の左の乳首を口に含んだ。舌で転がしながら、右の乳首を指で摘む。同時に、俺は腰を振り続ける。
「ダメ——全部——同時は——壊れる——」
「壊れていいよ。もう、壊れていい」
ジュンさんが腰を突き上げた。下からの衝撃に、俺の体が跳ね上がる。
「ひぁっ!!」
そのまま、ジュンさんが俺を抱えたまま体勢を入れ替えた。仰向けに押し倒されて、両脚を持ち上げられ、奥まで突き上げられる。
「あっ、あっ、あっ——ジュンさん——もっと——もっと奥——」
「奥か。いいぞ」
ジュンさんの腰が、今までにない深さまで押し込まれた。腸の奥の奥を、太いちんぽが押し広げていく。
「ぁ——あぁっ——そこ——初めて——そんな奥——」
「ここがお前の一番奥だ。覚えとけ」
ジュンさんのちんぽが最奥に到達した状態で、ぐりぐりと腰を回した。腸壁がちんぽの形に押し広げられ、内臓が直接揉みしだかれるような圧迫感と、前立腺の遥か上からくる鈍い快感が、今まで感じたことのない種類の絶頂を引き起こした。
「やべ——何これ——イク——イクのと違う——体の中が——全部——」
視界が白く飛んだ。
体が痙攣しているのはわかるけど、自分の意思では何も制御できない。ちんぽから精液が出ているのか出ていないのかもわからない。ただ、体の芯から爆発する波が何度も何度も押し寄せて、意識が点滅した。
「っっっ——!!!!」
声にならない叫び。
全身が痙攣しながら、穴がジュンさんのちんぽを万力のように締め付けた。
「くっ——出る——ショウ——お前の中に——全部——」
ジュンさんが最奥まで突き入れたまま、びくびくと射精した。
精液が、腸の一番奥に注ぎ込まれる。どくん、どくん、と脈打つちんぽから、熱い液が何発も吐き出される。体の一番深い場所を、男の精液で満たされている。
「あ……熱い……中……いっぱい……」
俺はジュンさんにしがみついたまま、泣きながらイキ続けた。
どれくらい時間が経ったのか、わからない。
気づいたら、ジュンさんの腕の中にいた。
ちんぽはもう抜かれていて、穴からはジュンさんの精液がとろとろと流れ出して、シーツに染みを作っていた。
全身が汗と涙と精液でぐちゃぐちゃだった。
でも、離れたくなかった。
「……ジュンさん」
「ん」
「俺……もう、元には戻れないですかね」
「戻りたいか?」
「……戻りたくない」
ジュンさんが、俺の頭を撫でた。
「じゃあ、戻らなくていい」
結局、15万円は受け取った。
「いらない」と言った俺に、ジュンさんが首を振ったからだ。
「それは働いた分の金だ。受け取れ。お前が俺のものになるのと、金の話は別だろ」
白い封筒を握らされた時、俺はまた少し泣いた。理由はもう、自分でもわからなかった。
翌日、ジュンさんのマンションから自分のアパートに一度帰った。
大家に退去届を出して、滞納していた家賃2ヶ月分の10万を、あの封筒からそのまま払った。バイト先には住所変更を伝えた。残った5万は、消費者金融への返済に消えた。
60万あった借金は、まだ55万残っている。
必要な荷物だけをまとめて、ジュンさんの部屋に運び込んだ日の夜。
「借金、まだあるんだろ」
ジュンさんが言った。
「……あります。55万」
「俺が立て替える。利息は取らねぇ」
「そんな、悪いですよ——」
「返し方は、まあ——体で払ってもらうことになるけどな」
冗談みたいな言い方だったけど、目は笑っていなかった。
俺は頷いた。頷くしかなかったし、頷きたかった。
こうして俺は、消費者金融からジュンさんに、借金ごと乗り換えた。
ジュンさんの家に、住むことにした。
首輪は——外していない。
ジュンさんが「外してもいいぞ」と言ったけど、俺が断った。
「これ着けてないと、落ち着かないんで」
ジュンさんが笑った。
「お前、とんでもない奴だな」
「ジュンさんがしたんでしょ」
「そうだな」
今の俺は、毎日ジュンさんのちんぽを咥えて起こすのが日課になっている。
朝のフェラ。昼の前立腺マッサージ。夜の生中出しセックス。
15万円で始まった1週間は、俺の人生を完全に変えた。
借金は、まだ55万残っている。
でも、返す相手はもう消費者金融じゃない。
ジュンさんの隣で、首輪をつけて、裸で暮らす毎日が——俺の、新しい日常だ。