【ゲイ体験談】焦らし責め×緊縛——生意気後輩を「出させてください」と腰を振らせるまで寸止めし続けた結果www
普段は俺より上に立ちたがる、気の強いタチ寄りの後輩。SMも緊縛も初めてで「縛られるなんてありえない」と抵抗していたあいつを、亀甲で動けなくして、イく寸前で何度も止めた。麻縄が食い込むたびに崩れていく主導権を、俺は一晩かけて奪い、先走りを垂らしながら腰を振って懇願するまで、一滴も出させなかった。あの夜の縄目の跡は、いまも二人だけの秘密だ。
「先輩、これ……ほんとに縛るんすか。俺、こういうの、ナシなんで」
膝立ちにさせた後輩の前で、俺は麻縄の端を口にくわえ、唾で湿らせていた。確認するくせに、こいつの手首は、もう俺の前に差し出されている。口と体が、最初から食い違っている。
「ナシなら帰っていいぞ。玄関、そこだ」
俺がわざと縄をゆるめる素振りを見せると、慌てて目線が泳いだ。「……帰るとは、言ってないっす」。ほら、これだ。減らず口は叩くくせに、膝は一歩も動かない。この矛盾を引きずり出すために、俺は縄を持っている。
最初の一巻きを、胸の上、左右の乳首の少し上に通す。乾いた麻のざらつきが皮膚を噛んで、ぎ、と低く軋んだ。その音に合わせて、亮太の肩が小さく跳ねた。
「まだ序の口だ。動くなよ。動くと食い込む」
亮太とは半年ほどの付き合いになる。同じ界隈で顔を合わせるうちに、向こうから絡んできた。背が高くて、肩幅もあって、ジムで作った胸板を見せたがる。とにかく気が強い。何でも自分が上で回したがる男だ。
最初に寝たときも、「俺、基本タチなんで」と先に宣言してきた。じゃあやってみろ、と俺は明け渡してやった。悪くなかった。腰の振り方に妙な負けず嫌いがあって、こいつは「下手だと思われたくない」だけで必死に動いている。主導権を握っていないと落ち着かない、そういう男だった。
俺は知っていた。気の強い男ほど、ハンドルを奪われた瞬間に脆い。普段、自分で全部コントロールするのが当たり前になっているぶん、握れなくなったときの落差が大きい。亮太がいつか俺の前で崩れる顔を、俺は半年かけて、ゆっくり想像していた。
きっかけは、こいつが俺の部屋の壁に掛けてある麻縄を見つけたことだ。「先輩、これ何すか」と、興味本位で触って、用途を聞いて、引いた。「えー、SMっすか。俺、痛いの無理だし。縛られるとか、ありえないっす」。ありえない、と言うときの亮太は、なぜか少し早口だった。引きながら、目だけが縄から離れない。
「縛るのは痛くするためじゃない」と俺は言った。「動けなくするためだ。お前みたいに、自分でコントロールしたがる男を、何もできなくする」
その言葉に、亮太は何も返さなかった。ただ、喉仏が、ごくりと動いた。今夜こうして膝をついているのは、あの沈黙の続きだ。
部屋に通して、シャツを脱がせるところから、もう崩しは始まっている。
上半身裸になった亮太は、やっぱりいい体をしていた。胸板は厚く、腹は割れて、肩から腕にかけての筋肉が、立っているだけで張り詰めている。ジム帰りの汗に、少し緊張の混じった、酸っぱい匂いがした。
まず、後ろ手に手首を縛る。左右を交差させ、何重にも巻いて、間にも縄を通して締める。後ろ手にされた瞬間、亮太がはっきりと身を硬くした。
「これ……手、使えないっすよね」
「使えないように縛ってるからな」
声に初めて、強がりじゃない揺れが混じった。手が使えない、という事実が、こいつの中で像を結んだのがわかる。払いのけることも、隠すことも、自分で終わらせることもできない。気の強い男にとって、それは痛みより怖い。
俺は新しい縄を口にくわえ、湿らせた。乾いた麻はざらついて肌を傷つける。唾で湿らせると繊維が締まって、当たりが変わる。そういう段取りを省かないのが、俺の縄だ。
胸に二本。脇の下を通して背中で交差させ、また前へ回す。亀甲の最初の菱形を鳩尾に結び、そこから下へ、菱形を編むように縄を割っていく。亮太の分厚い胴体に、ひし形の格子が一段ずつ刻まれていった。締めるたびに、ぎち、と縄が鳴る。そのたびにあいつの呼吸が、少しずつ浅くなっていく。
縄は緩めない。むしろ少しずつ締める。深く息を吸おうとすると、胸の縄が膨らみを押し返してくる。だから亮太は深呼吸ができない。浅く、速く、息をするしかない。その浅さが、こいつから余裕を削っていくのが、手のひらを通して伝わってきた。
掌を背中の縄に這わせると、麻の繊維が、もう亮太の体温と汗を吸って、しっとりと温い。乾いていたときのささくれた手触りが、肌の熱で柔く湿って、そのぶん深く食い込む。締めるたびに、指先に、こいつの心臓の鼓動が、縄越しに直に伝わってきた。速い。怖がっている。そのくせ、菱形の縄の真下の皮膚は、こすれて熱を持ち、じんわりと赤く色づき始めていた。怖がりながら、体は、縄に反応している。
上半身を亀甲で締め上げ終えた頃には、もう亮太の口数は減っていた。
縄は胸の上下を一本ずつ挟んでいる。大胸筋が窮屈そうに盛り上がり、その縄の真上で——両の乳首が、ぷっくりと尖り始めていた。触ってもいないのに。
「触ってもないのに勃ってるぞ、ここ」
「……っ、ちが、これは、縄が、当たってるだけで」
「ふうん」
俺は何も言わず、菱形の格子の一つに指を引っかけて、ぐ、と引いた。胸の縄が連動して締まり、ちょうど両の乳首を、縄の縁が下からこすり上げる形になる。
「……っ」
短く、息を呑む音。首筋が、かっと赤くなった。
「いま、声出たな」
「出てねぇ」
俺は笑った。笑いながら、菱形を、ぐ、ぐ、と交互に引いた。そのたびに縄が乳首をこすり、亮太の背中の筋肉が、びくっ、びくっ、と痙攣するように波打った。
「やめ……っ、それ、なんか、変な感じが……っ」
「やめろって口は言うけど、体は逃げないな」
否定の語尾が、跳ねて、消えた。
正面に回る。胸の縄の真上で、両の乳首が、もう隠しようもなく尖り切っていた。俺はいちばん細い麻紐を取って、その付け根に、ひと巻きずつ縄を回していった。乳輪のきわを、根元から絞るように、くびり出す。
「っ、それ、なに……っ、待っ、そこは……っ」
「逃がさないようにするんだよ。お前のここ、もう、立ちっぱなしだからな」
きゅ、と縛り上げると、血が溜まって、二つの乳首が、ぷっくりと充血して膨れ上がった。縄でくびられて行き場をなくした先端が、赤黒く張り詰めて、ぴくぴくと脈打っている。俺は、その尖りを、指の腹で、つ、と弾いた。
「ひ……っ!?」
縛られて感度の上がった乳首は、軽く触れただけで、亮太の巨体を、びくんっ、と跳ねさせた。背中の筋肉が波打ち、胸の亀甲が、ぎち、と軋む。
「乳首で、こんなに跳ねるのか。お前」
「ちが……っ、これ、縛ってる、から……っ」
縛っているせいだ、と言い訳する。自分の体じゃない、縄のせいだ、と。だがその言い訳が、こいつの逃げ道を、じわじわ塞いでいることに、本人はまだ気づいていない。
上半身ができたら、次は下だ。
改めて見ると、亮太のスウェットの股間は——もう、ありえないくらい盛り上がっていた。俺は何も言わずに腰へ指をかけ、下着ごと、ずり下ろした。
「ちょ、待っ……っ」
止める間も与えない。膝のあたりまで一気に下ろすと、ぶるん、と弾けるように、それが跳ね出た。反り返って、亀頭の先が、てらてらと光っている。先走りだ。まだ何も触れていないのに、亀甲を打たれただけで、こいつはもう、こんなに濡らしていた。
「触ってもないのに、これか」
亮太は、自分の股間を見下ろして、固まっていた。
「なんで……縛られただけで、俺……」
「動けないってのは、それだけで効くんだよ。お前みたいな、自分で握りたがる男には、特にな」
俺はいちばん細い中縄を取って、勃起したものの根元に二重に回した。きつく締める。さらにその下、双玉のつけ根を、八の字に割って締め上げる。
「っ、ぐ……っ、なんで、そんなとこ……っ」
「逃げ場をなくすんだよ。出そうになっても、ここで止まる。これでお前、自分じゃ終われない」
性器を縄で締める。逃げ道を塞がれた血が先端まで溜まって、亀頭がぱんぱんに張り、ぬめった皮がはち切れそうに突っ張る。色が、赤から暗い赤紫へ変わっていく。根元に食い込まれて、幹に走った血管が太く浮き上がった。鈴口から、先走りが、つ、と糸を引いて、太腿の内側に、生温かく垂れていく。
「っ、これ、きつ……っ、なんか、ジンジン、すんだけど……っ」
「血が溜まってるからな。当分、萎えない。萎えられないんだよ、お前のは」
汗と、先走りの青臭い匂いが、股のあいだから、むっと立ちのぼった。
そして、本番だ。
俺は天井の梁から下ろしてある吊り環に、亮太の胸の亀甲縄を、一本、また一本と通していった。後ろ手の手首にも、補助の縄を回す。
「先輩、なに、してんすか……っ」
「吊るんだよ。床から、少しだけな」
滑車をゆっくり引くと、亮太の体がつま先立ちになり——やがて、爪先がわずかに床を離れた。完全な宙吊りじゃない。膝が軽く曲がって、つま先が床をかすめるかどうか、というところ。だが、それで十分だった。体重の大半が、胸と背中に回した亀甲に乗る。菱形の格子が、ぎちぎちと音を立てて、あいつの全身に食い込んでいく。
「っ、ぐ……っ、痛っ……、これ、無理、無理っす……っ」
「痛いのは最初だけだ。縄が体に馴染むと、別のものに変わる」
宙づりになった巨体が、ゆらり、と揺れた。逃げ場のない体重。動かそうとすればするほど、縄が深く食い込む。手首を縛られ、胴を編まれ、性器を締められ、足は床に届かない。亮太は、文字通り、指一本動かせない状態で、俺の前にぶら下がっていた。
普段、こいつが俺の上に立ちたがって振りかざしていた力。それが、今、まるごと縄に吸い取られている。握っていたはずのハンドルは、もう、どこにもない。
俺はその揺れる体の正面に回って、しゃがんだ。目の前に、縄で根元を締め上げられた、あいつのものがある。先走りで濡れて、つやつやと光って、俺が息を吹きかけるだけで、びくん、と跳ねた。
「触ってやろうか」
「……っ、触る、なっ……」
「触るなって言うわりに、こんなに濡らしてるぞ。ほら」
俺は指の腹で、先端のくびれを、つ、と撫でた。
「ひ……っ!?」
それだけで、宙吊りの巨体が、びくんっ、と大きく跳ねた。縄が一斉に軋み、菱形がさらに食い込み、亮太は喉の奥から、聞いたこともない高い声を漏らした。
そこからは、地獄だった。あいつにとっては。
俺は、焦らした。指の腹で、亀頭のくびれを、ゆっくり、ゆっくり、円を描くように撫でる。先走りをまぶして、ぬるぬるにして、敏感な裏筋を、爪の先で軽く引っかく。亮太の腰が、宙吊りのまま、必死に前へ突き出そうとする。もっと、強く擦ってほしい。その動きが、あまりにも露骨だった。
「っ、せん、ぱい……っ、それ、もっと……っ」
「もっと、なんだ?」
「……っ、ぅ……っ」
言わせる。言葉でも、こいつの逃げ場を奪う。
そして、あいつの腰が限界まで震えて、太腿の内側の筋がびくびくと攣り、亀頭が一段とふくらんで、射精に向かいかけた、その寸前で——俺は、すっ、と指を浮かせ、手を離した。
「……っ!? なんで……っ、なんで、やめっ……」
ぴたり、と止める。宙吊りの体が、出口を失った熱を抱えて、ぶるぶると痙攣する。根元を縛られたものは、出すに出せず、行き場をなくした射精感が、幹の中で逆流するように暴れて、亮太の腹筋を、波のように引き攣らせた。先端だけが、とろとろと、止め時を失った先走りを垂らし続ける。糸を引いて、フローリングに、ぽたり、ぽたり、と落ちていく。落ちるたびに、宙吊りの腰が、まだ出せると思って、無意識に前へ突き出ようとする。が、もう、撫でてやる指は、そこにない。
「もう少しだったな」
俺は、垂れたそれを指で拭って、また亀頭に塗り戻した。
「あ……っ、やだ、やだっ、それ、また……っ」
「まだだよ。今夜は、まだ出させない」
二回目も、同じだ。指で、根元の縄を軽く緩めるふりをして、また締める。イく寸前まで持っていって、止める。持っていって、止める。
三回目には、亮太は、もう減らず口なんて叩かなかった。
宙吊りの体を、自分から、必死に揺らしていた。俺の手に、自分のものをこすりつけようとして、腰を振っていた。床に届かないつま先が、空を蹴る。手首は背中で縛られたまま。胸の亀甲は呼吸のたびに軋み、乳首は縄の縁にこすられて、真っ赤に充血している。
「出させて……っ、せんぱい、頼む、出させてくれ……っ、もう、変になる……っ」
汗だくの巨体が、涙目で、懇願していた。半年間、俺をやり込めることばかり考えていた、あの生意気な男が。
俺は、四回目も、止めた。五回目も。
そのたびに、亮太の体は崩れていった。
縄の跡が、肌に紫がかった鬱血となって浮き上がってくる。締めた菱形の縁に沿って、皮膚が赤黒く腫れ、汗が縄の繊維に染みて、麻の匂いと汗の匂いが、混じり合って濃くなっていく。性器の根元は、縛られたまま、暗い色に変わっていた。出口を塞がれた熱が、行き場を失って、体じゅうを暴れ回っているのが、宙吊りの筋肉の、不規則な痙攣からわかった。
「先輩……っ、お願い、します……っ、なんでもするから、一回、一回だけ……っ」
ついに、敬語で、懇願した。普段、何でも自分で回したがった、あの男が。「お願いします」。語尾が、震えていた。
「なんでもする?」
「する、しますっ……っ、だから……っ」
俺は、その懇願を、聞き流した。聞き流しながら、また指の腹で、亀頭を撫でた。イく寸前で、また止めた。
亮太の目から、ほんとうに、涙がこぼれた。痛いからじゃない。出せないからだ。出したいのに、出せない。体じゅうが射精を求めて火がついているのに、それを許してもらえない。その、生まれて初めての地獄に、こいつは泣いていた。
「俺……っ、なんで……っ、体、勝手に……っ、こんなの、おかしい……っ」
ほら、出た。快感の只中で、ふと、戻ってくる困惑。普段、自分でコントロールしている体が、縄の中で勝手に腰を振り、勝手に欲しがり、勝手に懇願する。指一本縛られているわけでもない、性器を縛られているだけだ。なのに、自分の体が、自分の指示を聞かない。出せと命じても出せず、止まれと命じても腰が動く。半年間、誰よりも自分の体を思い通りに動かしてきた男が、いま、その体に裏切られている。「こんな自分」を、亮太は信じられないという顔で、宙吊りのまま見下ろしていた。気持ちいいことと、それを認めたくないことの間で、引き裂かれている。羞恥と、快感と、得体の知れない怖さが、汗だくの顔の上で、ぐちゃぐちゃに混ざっていた。
俺は、その引き裂かれた顔を、間近で見ていた。完璧に堕ちた顔より、この、戸惑いと快感の狭間でぐちゃぐちゃになった顔が、いちばんいい。
「おかしくなればいい。お前のその顔、半年で一番いい」
その言葉に、亮太の喉が、ぐっと詰まった。バカにされる方が、まだ楽だったんだろう。本気で「いい」と言われる方が、こいつには効く。強さで武装してきた男は、弱さを肯定されることに慣れていない。俺はそこを狙って褒める。崩すために、褒める。
結局、その夜、俺は亮太を一度も射精させなかった。
明け方近く、限界まで焦らして、それでも出させずに、俺は縄を解いた。
吊り環から外し、性器の根元の縄をほどき、亀甲を一段ずつ、ゆっくり解いていく。締めていた縄を抜くと、皮膚に、くっきりと、紫と赤の菱形の跡が残っていた。亮太は、解放された手で、自分の体を抱えるようにして、床にへたり込んだ。
縛られていたものは、まだ、痛いくらいに勃ったままだった。解いてやっても、すぐには鎮まらない。出口を塞がれ続けた熱が、まだ、こいつの中で燻っている。
「……出して、いいんすよね、これ」
掠れた声で、亮太が言った。トイレで、一人で処理するつもりなんだろう。
「答えは、お前の体に訊け」
亮太はふらつきながら立ち上がって、洗面所のほうへ消えた。しばらくして、水の流れる音と、押し殺した低い呻き声が聞こえてきた。
戻ってきた亮太は、まだ、自分の体を持て余している顔をしていた。一人で出したはずなのに、満たされていない。あの、宙吊りで焦らされ続けた感覚の余韻が、体から抜けていない。自分の手で出すくらいじゃ、もう、足りなくなってしまっている。それを、本人が、いちばん怖がっていた。
「……先輩」
「なんだ」
「俺、なんか……おかしくなったかもしれないっす」
縄の跡が浮いた腕をさすりながら、亮太は、笑おうとして、笑えていなかった。
「あんなの、もう、二度とやんないっすからね。マジで」
二度とやらない、と言うやつほど、また来る。俺は、それを知っている。
「ああ。やめとけ」
俺は、解いたばかりの麻縄を、わざと、丁寧に巻き直した。あいつの目の前で。次に使うときのことを、考えながら。
亮太は、その縄を、じっと見ていた。怯えたような、それでいて、目を離せないような顔で。
「先輩……次、いつ、呼んでくれるんすか」
崩れた声で、亮太がそう訊いた。俺は縄の結び目に手をかけたまま、まだ、答えない。