彼女と別れたばかりのノンケの親友に「一回だけ男と試してみたい」と迫られて……
3月頭に彼女と破局した大学からの親友ケンジ。深夜1時の突然の「飲もう」に呼び出され、居酒屋でビールを煽った2時間後の重い沈黙の中で、「男同士のセックス、ずっと本気で試してみたかった。お前にされたい」——8年連れ添い、俺がゲイだとカミングアウトした親友が酔いと本音をぶつけてきた夜を綴る、ノンケ親友初体験の体験談。
ケンジが彼女と別れたのは、三月の頭だった。
深夜一時、突然の着信。「飲もう」の一言だけ。俺は即座に着替えて家を出た。心臓がすでに、妙に高鳴っていた。
大学からの親友、八年以上の付き合い。俺がゲイだと知ってる数少ない人間の一人。大学三年の時にカミングアウトした時、ケンジはただ「そうか」とだけ言って、それ以降も態度を一切変えなかった。あいつは本当に、そういう男だった。
深夜の居酒屋で、最初は彼女の愚痴を延々と聞いた。価値観のズレ、すれ違い、別れを切り出したのはケンジの方。本人は「しょうがないな」と笑っていたが、ビールのペースが異常だった。一杯飲むごとに目が熱を帯び、喉が鳴る音が俺の耳にまで響いてくる。
二時間後、二人とも完全に酔いが回っていた。
会話がぷつりと途切れ、グラスを傾けるだけの重く甘い沈黙が落ちた。
「なあ……」
ケンジが低く、掠れた声で切り出した。
「ゲイって、男のどのへんが好きなんだよ……?」
最初はただの酔った質問かと思った。
「人によるけど、俺は顔より……体型とか、男らしい匂いとか、声の低さとか……そういうのにゾクゾクくる」
「ふうん……」
ケンジは目を細め、俺の顔をじっと見つめた。視線が熱い。
「セックスは……どっちが攻めとか、決まってるのか? お前は……どっちなんだ?」
「それも人による。俺は基本、受けが多い。でも、相手による」
「そうか……」
また短い、息苦しい沈黙。
「気持ちいいのか? 男同士のセックス……すげえ、面白そうだと思ってた。ずっと女としかやってねえから……一度、本気で試してみたいって、ずっと……」
俺は息を飲んだ。ケンジの声が、明らかに震えていた。
「俺を相手に、とかじゃないよな……?」
ケンジはグラスを一気に飲み干し、ゆっくりと俺の目を見つめた。酔いで潤んだ瞳が、獣のような光を帯びていた。
「……お前が相手なら、嫌じゃねえ。むしろ、俺が……お前にされたいと思った」
驚きは一瞬だけ。本当は、もう半分はどこかで予感していた。八年も一緒にいて、俺がゲイだと知っても何も変わらなかったケンジ。あいつの視線が、時々、妙に熱を帯びていたことを、俺は薄々感じていたのかもしれない。
「ケンジ、今日マジで酔ってるだろ……」
「酔ってる。でも、言いたかったのは本当だ。ずっと我慢してた」
「明日、後悔するぞ。絶対に」
「するかもな。でも今は……後悔なんかしたくねえ。お前と、男同士で……やりてえ」
ケンジは真正面から俺の目を見据えた。息が熱く、荒い。
「嫌か?」
「……嫌じゃねえ。むしろ、俺も……ずっと想像してた」
「じゃあ、行こうぜ」
ケンジは立ち上がり、俺の腕を強く掴んだ。その指の熱さが、俺の股間にまで響いた。
俺の部屋に入るなり、電気をつけた瞬間、ケンジは俺を壁に押しつけた。
「待てよ……少し落ち着け」
「落ち着けねえ」
ケンジの唇が、荒々しく俺の唇を塞いだ。最初はぎこちなかったが、すぐに舌が絡みつき、唾液の音が淫らに響く。深く、激しく、貪るようなキス。ケンジの大きな手が俺の背中を掴み、腰を引き寄せる。股間同士が擦れ合い、すでに硬くなったお互いの熱が伝わってくる。
「んっ……はあ……」
俺がキスを深くすると、ケンジの喉から低いうめき声が漏れた。
シャツのボタンを乱暴に外していくと、ケンジが俺の耳元で喘ぐように呟いた。
「……なんか、すげえドキドキしてんだよ……心臓バクバクだ」
「普通だろ、初めてなんだから」
「男相手でこんなに硬くなるなんて……普通じゃねえだろ……でも、止まらねえ」
「今夜だけ、全部普通にしようぜ……お前の体、俺が好きにしていいんだろ?」
「……ああ、好きにしろ」
シャツが床に落ちた。ケンジの引き締まった上半身が露わになる。鎖骨の影、胸板の逞しい曲線、腹筋の薄い線、すでにうっすら汗ばんだ肌。俺が胸に手を当てると、激しい鼓動が掌に直接響いてきた。
「……緊張、バレてる?」
「バレバレだ……恥ずかしい……女の前じゃ、こんなに興奮しねえのに……お前の手、熱すぎる」
「未知の快感だからだ。もっと感じろ」
俺はケンジの乳首を指で摘み、軽く捻った。ケンジの体がびくんと跳ね、甘い喘ぎが漏れる。
「っ……! あ……そこ、弱い……」
ベルトを外し、ズボンと下着を一気に引き下ろす。ケンジは天井を向いて唇を噛みしめていたが、下着の布地が限界まで大きく膨らみ、先端からすでに我慢汁が滲み出して染みを作っていた。
「……見ての通り、勃起してる。男相手なのに、こんなにビンビンに……」
「体は正直だよ、ケンジ。すげえ熱い……匂いも、男の匂いが濃い」
「俺も知らなかった……お前に見られて、こんなに興奮するなんて……」
俺はゆっくりと膝をつき、ケンジの反り返った肉棒を目の前に晒した。
長くて太い、血管が浮き出た逞しいチンポ。先端はすでに透明なカウパー液でびしょ濡れになり、ぴくぴくと脈打っている。熱い匂いが鼻腔を直撃した。
「見るなよ……恥ずかしい……」
「見る。めちゃくちゃ綺麗に勃ってる。お前のチンポ、最高だ」
俺は根元を強く握り、ゆっくりと上下にしごき始めた。
「っ……! あぁっ……!」
ケンジが喉の奥で声を上げ、腰が反射的に跳ねる。俺は親指で敏感な亀頭を執拗に擦り、包皮を往復させ、裏筋を指の腹で強く押しながら、玉袋をもう片方の手で優しく揉みしだいた。
「くっ……はあっ……はっ……! すげえ……手コキだけで、こんなに気持ちいいのかよ……!」
「もっと声出せ。俺、興奮する」
「彼女のより……断然上手い……あっ、そこで……!」
俺は速度を上げ、時々先端に舌をチロチロと這わせた。ケンジの腰が勝手に動き、俺の顔にチンポを押しつけてくる。
「先輩……もっとしてくれ……口で……頼む……喉の奥まで咥えて……」
「本当にいいのか? 男の口にチンポ突っ込んで、精液ぶっかけてえのか?」
「……いい……やってみたい……気持ち悪かったら言うから……でも、もう我慢できねえ……」
俺は熱い息をチンポに吹きかけ、ゆっくりと唇で亀頭を包み込んだ。
「っ……! マジか……これ……熱い……すげえ締まる……!」
ケンジの声が震えた。俺は唾液をたっぷり絡め、喉の奥まで一気に咥え込み、舌で裏筋を激しく舐め回しながら、強く吸い上げる。ジュポジュポという淫らな水音が部屋中に響く。
「ふっ……くっ……あぁっ……! 頭、気持ちよすぎる……!」
ケンジの指が俺の髪を強く掴み、腰を前後に激しく動かし始めた。俺は喉を締め付けながら深く咥え、時々歯を軽く当てて刺激を加える。片手でチンポの根元をしごき、もう片手でケンジの乳首を摘みながら。
「はあっ……はっ……もう……出そう……でも、まだ……もっと……!」
俺はわざと動きを緩め、エッジングを繰り返した。ケンジのチンポが喉の奥でびくびくと痙攣し、先走りが大量に溢れてくる。
「やばい……お前、わざと焦らしてんのか……? 頼む……早く……イカせて……!」
「まだだ。もっと感じろ。お前のチンポ、俺の口の中で溶けそうなくらい熱い」
俺は再び激しく頭を前後に振り、喉の奥でチンポを締め上げながら、舌先で尿道口を突きまくった。ケンジの腰が激しく跳ね、部屋中に湿った喘ぎと水音が満ちる。
「……もう……限界……! 出る……!」
「出せ。全部、俺の喉にぶっかけて。男の精液、美味しく飲んでやる」
ケンジは獣のようなうめき声を上げ、腰を思い切り突き出した。
熱く濃厚な精液が、喉の奥に勢いよく噴き出した。一波、二波、三波……何度も波打つように大量に射精が続き、俺は一切こぼさず、喉を鳴らして飲み干した。ケンジの体が激しく痙攣し、膝がガクガクと崩れ落ちそうになるほど絶頂に達していた。
「っ……あぁぁっ……! 出てる……まだ出てる……!」
射精が収まっても、ケンジのチンポは俺の口の中で小さく脈打ち、残りの精液を絞り出していた。俺はゆっくりと口を離し、唇の端から糸を引く白濁を舌で舐め取った。
ケンジはソファに崩れ落ち、荒い息を繰り返しながら目を閉じていた。体中が汗で光り、胸が激しく上下している。
俺が隣に座ると、ようやく目を開け、掠れた声で言った。
「……友達にしてもらうことじゃなかった……こんなに気持ちいいなんて……頭おかしくなる……」
「後悔してるか?」
「……してねえ。してねえけど……体がまだ疼いてる。お前の口、忘れられねえ……」
「気持ちよかったのが、お前が相手だったからか、男だったからか……まだわからねえのか?」
「わからねえ……でも、お前じゃなきゃ、こんなにイけなかったと思う……」
俺は微笑んだ。
「俺はめちゃくちゃよかった。ケンジのチンポ、最高だった」
ケンジは立ち上がり、震える手でシャツを着ながら、照れたように笑った。
「俺、ゲイじゃねえと思う。女の方が好きだ。これは……たぶん一回きりだ。でも……また、飲みに行ったら……お前がまた、してくれたら……」
「その時は、もっと激しくしてやるよ。今回は序の口だ」
「お前、マジで変なやつだな……」
玄関で靴を履きながら、ケンジは振り返った。目がまだ欲情で潤んでいた。
「秘密にしといてくれ……」
「最初からそのつもりだ」
「……ありがとな」少し声を低くして付け加えた。「また……飲もう」
ドアが閉まった瞬間、俺は自分の股間がまだ熱く疼いていることに気づいた。
翌日の昼、ケンジからメッセージが来た。
「昨日は色々ありがとう。めちゃくちゃ複雑だけど……後悔はしてねえ。むしろ、また……あの感覚、思い出してる」
俺は笑って返した。
「それならよかった。次はもっと長く、もっと深くしてやるよ」
「お前は本当に……変なやつだな」
十年来の親友は、たぶん来週も「飲もう」と連絡してくる。そして昨夜のことは、きっと触れない。でも、俺たちはもう知っている。あの夜の熱を、忘れられないことを。